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正答率:73

放射線による人体への健康影響に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

正解:(1)シーベルト(Sv)は、放射線の照射により人体が吸収するエネルギー量を示す単位である。

正解:(2)ベクレル(Bq)は、人体に対する放射線の健康影響の大きさを示す単位である。

正解:(3)白血病は、確定的影響の1つである。

正解:(4)遺伝性の障害は、被ばく後短時間で発生する早発障害である。

正解:(5)白内障は、被ばく後に長い時間を経過してから発生する晩発障害である。

参考書   使用中の参考書のページを記載してね



解説

▼確定的影響: 一定の閾値を超えると必ず発生し、重症度が被曝量に依存する。
▼確率的影響: 閾値がなく、被曝量に関係なく発生するリスクが増加する。重症度は被曝量に依存しない。

白血病は、確定的影響(deterministic effects)ではなく、確率的影響(stochastic effects)の一例である。

確定的影響と確率的影響の違いについて
### 確定的影響(Deterministic Effects)
確定的影響は、放射線被曝の量が一定の閾値を超えると必ず発生する影響である。この影響は、被曝量が増えるとその重症度も増加する。例えば、皮膚の火傷や放射線による脱毛、急性放射線症候群などが該当する。これらの影響は、一定の被曝量を超えない限り発生しない。

### 確率的影響(Stochastic Effects)
確率的影響は、放射線被曝の量に関係なく、被曝することで発生する確率が増加する影響である。確率的影響には閾値がなく、どんなに低い被曝量でも影響が発生する可能性がある。被曝量が増えると、その影響が発生する確率が高くなるが、重症度は被曝量に依存しない。

### 白血病と放射線
白血病は、放射線被曝による確率的影響の一例である。放射線がDNAに損傷を与えることで、細胞の遺伝情報が変異し、がん細胞が発生するリスクが高まる。特に、骨髄の造血幹細胞が放射線によって損傷を受けると、白血病のリスクが増加する。

(1) ベクレル(Bq)は、放射線の照射により人体が吸収するエネルギー量を示す単位である。
(2) シーベルト(Sv)は、人体に対する放射線の健康影響の大きさを示す単位である。
(3) 白血病は、確率的影響の1つである。
(4) 遺伝性の障害は、被ばく後数か月以降で発生する晩発障害である。
(5) 白内障は、眼の水晶体が濁ることで視力が低下する病気である。被ばく後に長い時間を経過してから発生する晩発障害の一つとして知られている。

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