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正答率:0

糖質代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

正解:(1)グリセロールは、グリコーゲンの分解により生じる。

正解:(2)ヘキソキナーゼは、グルコースを基質とする。

正解:(3)グルコース輸送体4(GLUT4)は、肝細胞に存在する。

正解:(4)アラニンは、筋肉でグルコースに変換される。

正解:(5)ロイシンは、糖原性アミノ酸である。

参考書   使用中の参考書のページを記載してね



解説

(1) グリセロールは、グルコースとは異なる代謝経路によって産生されるため、グリコーゲンの分解によって生じることはない。
グリコーゲンは、多数のグルコース分子がグリコシド結合によって結合した多糖類であり、グリコーゲン分解によってグルコース分子が遊離する。グルコースは、グルコリシスなどの代謝経路を経て、ピルビン酸などの化合物へと代謝される。

一方、グリセロールは、脂肪酸と共に中性脂肪として蓄積されたり、脂肪酸からのβ酸化によって産生されたりする。グリセロールは、エネルギー代謝に関与する重要な分子であり、グリセロールリン酸としても代謝される。
(2) ヘキソキナーゼは、グルコースを基質とする酵素の一つである。ヘキソキナーゼは、グルコースをグルコース-6-リン酸に変換する反応を触媒する。この反応は、グルコースが細胞内に取り込まれた後に起こり、グルコースが代謝に参加するために必要な最初のステップの一つである。
(3) グルコース輸送体 4(GLUT4)は、筋肉に存在する。GLUT4は、インスリンによって誘導されることが知られており、インスリンシグナル伝達経路によって、膜表面に蓄積されたGLUT4が内部の膜に輸送され、グルコースの取り込みを促進する。GLUT4の存在は、血糖値調節に重要な役割を果たす。
(4) アラニンは、主に肝臓でグルコースに変換される。この過程は、アラニンサイクルまたはコリ回路として知られている。アラニンは、筋肉組織で生成され、肝臓に輸送される。肝臓では、アラニンがアミノ基を放出してピルビン酸に変換され、グルコース産生に利用される。このプロセスは、肝臓がエネルギーを必要とする場合に重要であり、飢餓時には特に重要である。
(5) ロイシンは、ケト原性アミノ酸である。
ケト原性アミノ酸は、フェニルアラニン,チロシン,ロイシン,イソロイシン,トリプトファン、リジンの6種である。

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