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正答率:0

臨床検査に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

正解:(1)溶血性貧血による高ビリルビン血症では、直接ビリルビンが優位になる。

正解:(2)血中CRP値は、炎症で低下する。

正解:(3)抗GAD(抗グルタミン酸脱炭酸酵素)抗体は、自己抗体である。

正解:(4)腹部エコー検査は、妊娠中の女性には禁忌である。

正解:(5)MRI検査は、X線を利用して画像を得る。

参考書   使用中の参考書のページを記載してね



解説

(1) 溶血性貧血による高ビリルビン血症では、ビリルビンのうち間接ビリルビンが優位になる。つまり、赤血球が破壊されることで放出されたヘモグロビンから生成されたビリルビンが肝臓で処理されずに血液中に残り、そのうちの大部分が間接ビリルビンとして存在する。
(2) 血中CRP値は、炎症が起こると増加することが知られています。CRPは、肝臓で産生されるタンパク質であり、炎症反応によって増加します。炎症が起こると、体内の免疫細胞が炎症部位に集まり、炎症を引き起こす物質を放出します。これによって、CRPが増加し、血中に検出されるようになります。血中CRP値は、炎症の程度や進行状況を示す指標として用いられることがあります。
(3) この抗体は、グルタミン酸脱炭酸酵素という酵素に対して反応し、神経細胞の機能に影響を与えることが知られています。GAD抗体は、自己免疫疾患の一種である自己免疫性脳炎や糖尿病などの疾患と関連があります。GAD抗体が高値となることで、神経系の症状や糖尿病の発症リスクが高まることがあります。治療には、免疫抑制剤やステロイドなどが用いられます。
(4) 腹部エコー検査は、妊娠中の女性に利用できる。ただし、妊娠初期の場合は胎児に影響を与える可能性があるため、医師の指示に従って検査を受ける必要があります。また、妊娠中の女性は腹部エコー検査によって胎児の健康状態を確認することもできます。しかし、検査の必要性やタイミングは医師と相談することが重要です。
(5) MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査は、磁気を用いて、人体の内部の構造や病変を非侵襲的に観察する検査です。患者は、強力な磁場と高周波の電磁波を利用して、体内の水素原子の振動を観察することで、体内の組織の状態を画像化します。MRI検査は、脳、脊髄、関節、内臓など、様々な部位の病気や異常を診断するために用いられます。MRI検査は、X線検査と比較して放射線を使用しないため、安全性が高く、高精度な画像を得ることができます。

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